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S55C（機械構造用炭素鋼）の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

機械構造用炭素鋼のなかでも、高炭素鋼にあたる鋼材です。硬度が必要な局面で威力を発揮します。もっともその反面、靭性が低くなりがちです。また耐磨耗性が求められる部材としても検討候補となりうるかもしれません。炭素含有量は0.52～0.58となっています。

S55Cの化学成分（代表値）
材料記号	C	Si	Mn	P	S
S55C	0.52～0.58	0.15～0.35	0.60～0.90	0.030以下	0.035以下

S55Cの熱処理温度（焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し）
種類	変態温度（℃）		熱処理温度（℃）
種類	Ac	Ar	焼ならし	焼なまし	焼入れ	焼戻し
S55C	720～765	740～680	800～850空冷	約790炉冷	800から850水冷	550～650急冷

S55Cの機械的性質（降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度）
種類	機械的性質
種類	熱処理	降伏点 N/mm²	引張強さ N/mm²	伸び %	絞り %	衝撃値（シャルピー） J/cm²	硬度 HBW
S55C	焼きならし	390以上	650以上	15以上	-	-	183～255
	焼きなまし	-	-	-	-	-	149～192
	焼入れ・焼戻し	590以上	780以上	14以上	35以上	59以上	229～285

構造用炭素鋼の一覧（材料記号）

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