S15C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧
機械構造用炭素鋼のなかで、低炭素鋼にあたる鋼材で、軟鋼に分類されます。砥石で加工する際には砥石側を損耗させる傾向があるため、目が詰まった砥石のドレッシングに使われることもあります。炭素量の含有は0.13〜0.18となっています。低炭素にすることで粘りを重視したいケースで検討されます。針金や釘といった部品に使われることもあります。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S |
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S15C | 0.13〜0.18 | 0.15〜0.35 | 0.30〜0.60 | 0.030以下 | 0.035以下 |
種類 | 変態温度 (℃) |
熱処理温度 (℃) |
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Ac | Ar | 焼ならし | 焼なまし | 焼入れ | 焼戻し | |
S15C | 720〜880 | 845〜770 | 880〜930空冷 | 約880炉冷 | - | - |
種類 | 機械的性質 | ||||||
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熱処理 | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
硬度 HBW |
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S15C | 焼ならし | 235以上 | 370以上 | 30以上 | - | - | 111〜167 |
焼なまし | - | - | - | - | - | 111〜149 |