S35C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

機械構造用炭素鋼のうち、炭素含有比率の代表値が35のものです。炭素量の幅としては、0.32〜0.38のものになります。中炭素鋼に分類されます。Siは耐熱性、マンガンは引張強さ等に影響する合金元素です。

S35Cの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S35C 0.32〜0.38 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下
S35Cの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S35C 720〜800 770〜710 840〜890空冷 約830炉冷 840から890水冷 550〜650急冷
S35Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S35C 焼きならし 305以上 510以上 23以上 - - 149〜207
焼きなまし - - - - - 126〜163
焼入れ・焼戻し 390以上 570以上 22以上 55以上 98以上 167〜235

構造用炭素鋼の一覧(材料記号)

 

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