S09CK(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧
機械構造用炭素鋼のうち、浸炭はだ焼き専用鋼です。記号のKは高級のローマ字読みからとっています。用途を選びます。炭素量を減らすことで、特に初期の生材状態での硬度が低い材料です。表面に炭素を添加して硬度をあげることで、内部の靭性はそのままに、ある程度の磨耗に耐えうる鋼材となります。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S |
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S09CK | 0.07〜0.12 | 0.10〜0.35 | 0.30〜0.60 | 0.025以下 | 0.025以下 |
種類 | 変態温度 (℃) |
熱処理温度 (℃) |
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Ac | Ar | 焼ならし | 焼なまし | 焼入れ | 焼戻し | |
S09CK | 720〜880 | 850〜780 | 900〜950空冷 | 約900炉冷 | 1次880から920油(水)冷 2次750から800水冷 |
150から200空冷 |
種類 | 機械的性質 | ||||||
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熱処理 | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
硬度 HBW |
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S09CK | 焼なまし | - | - | - | - | - | 109〜149 |
焼入れ・焼戻し | 245以上 | 390以上 | 23以上 | 55以上 | 137以上 | 121〜179 |