S33C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

中炭素鋼にあたる鋼材で、半硬鋼に分類されます。軟鋼ほど炭素量は少なくありませんが、強度が必要な場合はさらに炭素量の多いものに熱処理をしたものを使うことのほうが多いようです。PやSの量にも含有が許容される上限が設けられています。

S33Cの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S33C 0.30〜0.36 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下
S33Cの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S33C 720〜800 770〜710 840〜890空冷 約830炉冷 840から890水冷 550〜650急冷
S33Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S33C 焼きならし 305以上 510以上 23以上 - - 149〜207
焼きなまし - - - - - 126〜163
焼入れ・焼戻し 390以上 570以上 22以上 55以上 98以上 167〜235

構造用炭素鋼の一覧(材料記号)

 

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