ニクロム|熱伝導率、融点、組成、磁性、比熱

2012年7月14日更新

Ni-Cr系のニッケル合金で、名称が示すとおり、ニッケルとクロムがメインの合金です。耐熱、耐食性に優れるほか、電気抵抗率が大きい合金と知られ、ニクロム線の名称で、電熱線としてよく使われています。Niの耐熱性をクロムの添加によりさらに向上させた合金といえます。耐熱、耐食性をさらに上げるためにMoやW、Coなどを添加することもあります。

組成によって最高使用温度が変わる特性があります。例えば、ニッケルが80〜85%、クロムが15%〜20%のものは1150℃まで使え、ニッケルの含有量が少ない、例えば60〜66%、クロムが12〜22%で、鉄が10〜26%程度のものだと1000℃が最高使用温度となるといった具合です。

ニクロムの物性、機械的性質、熱伝導率、熱膨張係数、電気抵抗、融点、密度、弾性係数、引張強さ
電気抵抗(μΩ・cm) 108
温度係数(K-1) 0.00005
ブリネル硬さ
弾性係数(GPa)
引張強さ(MPa) 650-1100
密度 (g/cm-3) 8.4
融点(℃) 1400℃
大気中での最高使用温度(℃) 1150-1250
熱膨張係数(20℃-1000℃)(x10-6 K-1) 14
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) 13.4

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