ハステロイC276|耐食性、組成、成分、比重、熱伝導率、硬度

2012年7月14日更新

高温でも腐食しにくいという耐食性を売りにしたハステロイ合金シリーズの一つで、このタイプはモリブデンの含有比率を高くすることで、孔食や隙間腐食に対する耐性を向上させたものになります。製紙産業や化学品精製、廃棄物処理などの産業で使われることもある合金です。またタングステンもこうした耐食性向上に貢献しているとする説もあります。

ハステロイC276の組成、成分
Ni 57%
Mo 17%
Cr 16%
Fe 4-7%
W 3-4.5%
Mn
ハステロイC276の物性、機械的性質、熱伝導率、熱膨張係数、電気抵抗、融点、密度、弾性係数、引張強さ
電気抵抗(μΩ・cm) 125-130
ブリネル硬さ 80-200
弾性係数(GPa) 170-220
引張強さ(MPa) 550-900
密度 (g/cm-3) 8.94
融点(℃) 1270-1390℃
大気中での最高使用温度(℃) 1090
熱膨張係数(20℃-100℃)(x10-6 K-1) 10.8-11.3
熱伝導率(23℃)(W m-1 K-1) 10.1-12.5

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