天然砥石の面直しについて

2010年10月20日更新

砥石はどのようなものであっても自身が損耗することで、対象を削っていくという性質を持つため、天然砥石であってもその例外にはなりません。使っているとどんどん凹みが出てきますし、人造砥石よりもやわらかいため、その進行度は速いと言えます。

工業用砥石では使っているうちに形が崩れてきたらツルーイング、目詰まりを起こして切れ味が低下してきたらドレッシングと呼ばれる作業を定期的に行いますが、天然砥石の場合も「面直し」といって砥面が凸凹になってきたらまた平坦に戻してやる作業を行います。

これには面直しが必要な天然砥石よりも少し粗い人造砥石を使います。包丁を研ぐ要領と同じで水をかけてから人造砥石を天然砥石にこすり合わせます。あまり長時間行ったり、強くやりすぎると一気に天然側のほうが減ってしまいますので、様子を見ながらやります。凹凸がひどい場合は、かなり粗めの人造砥石をこすり合わせて天然砥石の砥面をならしてから、もうワンランク細かい砥石で面をきれいに平坦にしていきますが、たいていは一種類の人造砥石でも問題ありません。

包丁を研ぐときに、刃物が砥石にあたる面、つまり砥面が平坦でないと正確な研ぎはできません。

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