アルミニウム合金鋳物の種類の一覧

2010年11月14日更新

アルミ鋳物は、鋳造(砂型鋳物、金型鋳物)とダイカストに二分され、例えばAC4Aであれば冒頭のAがアルミもしくはアルミ合金であること示し、次のC(Casting)が鋳造であることを示し、ADC12であれば冒頭のAから続くDC(Die Casting)の部分がダイカスト鋳物であることを示しています。アルミは元来、鋳造のしやすい素材で熱処理により調質も可能なため、使用状況に応じた機械的性質のバリエーションが豊富な材料と言えます。耐熱性には劣るものの、鉄鋼材料の鋳造品に比べ、軽量化をはかることができます。またダイカストの場合は、大量生産が比較的容易で、この辺もアルミ合金のメリットとなっています。

「JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物」に規定のある材料記号

「JIS H 5302 アルミニウム合金ダイカスト」に規定のある材料

アルミニウム合金鋳物のJISとISOの対応

JISで規定されているアルミ合金鋳物のうち、ISOで近い性質を持つものを一覧にした表です。ISOでは合金鋳物の表記は組成比であらわします。

JIS ISO
AC1B AlCu4MgTi
AC2A AlSi5Cu3Mn
AC2B AlSi5Cu3Mn
AC3A AlSi12(b)
AC4A AlSi10Mg
AC4B AlSi8Cu3
AC4C AlSi7Mg
AC4CH AlSi7Mg0.3
AC4D AlSi5Cu1Mg
AC5A -
AC7A AlMg5
AC8A AlSi12CuMgNi
AC8B -
AC8C -
AC9A -
AC9B -

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