AC2A(ラウタル|アルミ合金鋳物)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について

2010年12月8日更新

AC2Aは鋳造性のよさで知られるアルミ鋳物で、合金としてはCuとSiをベースにしたタイプです。銅を含むことから、含まないものに比して耐食性にはやや劣ります。ラウタルとも呼ばれ、引張強さにも優れています。一般用として使われる種類の材料です。用途としては、マニホールド、デフキャリア、ポンプボデー、シリンダヘッド、バルブボディ、クランクケースなどがあげられます。成分としてはZn(亜鉛)の不純物が比較的多いといえます。

AC2Aの成分

Al-Cu-Si系のアルミ鋳物の材質です。

AC2Aの成分、元素(アルミ鋳物の材質)
合金番号 Cu Si Mg Zn Fe Mn Ni Ti Pb Sn Cr Al
AC2A 3.0から4.5 4.0から6.0 0.25以下 0.55以下 0.8以下 0.55以下 0.30以下 0.20以下 0.15以下 0.05以下 0.15以下 残部

AC2Aの機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

AC2Aの引張強さ、伸び、硬度(金型鋳物の場合):
硬さは参考値。
材料記号 調質 引張試験 ブリネル硬さ
HBW
引張強さ
N/mm2
伸び
%
AC2A F 180以上 2以上 約75
T6 270以上 1以上 約90
AC2Aの引張強さ、伸び、硬度(砂型鋳物の場合):
硬さは参考値。
材料記号 調質 引張試験 ブリネル硬さ
HBW
引張強さ
N/mm2
伸び
%
AC2A F 150以上 - 約70
T6 230以上 - 約90

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