ダイヤモンドドレッサーについて

砥石は、研削中に砥粒の破砕や脱落によって新しい切れ刃を自生していくことで切れ味を保ちますが（自生作用）、実際の加工では目詰まりや目つぶれが発生することで作業の効率が低下します。この切れ味が低下した砥石表面を研ぎなおすためや、形状崩れを起こしている砥石を整えるためにダイヤモンドドレッサーは使われます。

ダイヤモンドドレッサーの用途

目直し・目立て（ドレッシング）

研削作業を行う事で生じる研削砥石の目つぶれ、又は目詰まりをおこした砥粒を取り除き、新しく鋭い砥粒切れ刃を作りだすとともに、砥石気孔部分に詰まっている切りくずの除去を行い、正常な気孔を作る作業です。

ツルーイング（形直し）

新たに研削砥石を取付けた時に生じる振れ等を除去し、砥石の作業面を砥石中心に対して同心に整形する作業です。

成形（フォーミング）

精密な砥石形状を必要とする総形研削用砥石、ネジ研削用砥石、歯車研削用砥石などを要求形状に成形する作業です。