トランペットメーカーの一覧

2011年12月19日更新

トランペットは金管楽器に分類される吹奏楽器で、歴史が古く、式典や楽団には欠かせない楽器で根強い人気があります。この楽器の材質としては、真鍮や銀、金などが採用されており、トランペットの製造はこれらの金属材料を加工することで行なわれます。工業製品とはいっても、公差どおりに製造するという側面がある一方、数値などで表すことのできる定量的測定値が正しいからといって必ずしもよい楽器になるとは限らない点がこの製品の難しいところです。機械化もされていますが、手作業ではないと難しい工程や、他の楽器同様、息漏れや音程のテスト演奏は人が行います。

金や銀、真鍮の材料の別は、主に金属材料の物性と加工技術が音色にも影響してくるため、奏者の力量や好みにより選ばれることが多いようです。特に比重や硬さのほか、ヤング率、弾性率などの機械的特性の違いが音に影響します。また銅合金である真鍮の場合は、種々ある銅合金の成分の違いによっても音に違いが出るとされます。

トランペットはバルブ、ベル、マウスピース、マウスパイプから成り立っていますが、真鍮を使う場合、まず真鍮板をカッター、ハサミで切り、鉄の棒に押し当てながら筒状に丸めていく工程からはじまります。使う真鍮は黄銅ともいいますが、銅70%と亜鉛30%の比率の、いわゆる七三黄銅(C2600、C2680)が使われます。また楽器弁としては快削黄銅(C3560、C3561、C3710、C3713)が使われることもあります。

筒状にしたトランペットは、継ぎ目をはんだ付けし、炉で熱してやわらかくし、加工しやすくしてからハンマーやヘラで塑性加工していきます。機械を使ってしごき、ベルの丸みを作り、芯金へローラー使って押し当て、形状を作るのは手作業になります。

こうしてみてだけでもトランペットの製造は曲げや絞り加工などの塑性加工のオンパレで、他に旋盤、はんだ、ロウ付け仕上げ工程では研磨材をつけたバフ布による研磨などの加工技術も使います。

ヤマハ
オーケストラや吹奏楽、ポップス、ジャズなどに対応した一般的なトランペットから楽曲にあわせて様々なラインナップがある。ロータリートランペット、E♭/Dトランペット、Cトランペット、E/E♭トランペット、F/Gトランペット、ピッコロトランペット、ファンファーレトランペットなど。コンセプトモデルとして、YTR-8335GH、YTR-8340EM、YTR-8335LAが紹介されている。Xenoシリーズもヤマハのブランド。
グローバル(XO)
トランペットとしては、シルキー、エックス・オー、B&S、ュピターを取り扱う。東京都新宿区にある。
Schilke(シルキー)
1956年創業。トランペットやトロンボーンなどの金管楽器とそのマウスピースなどを世界中に提供。同社の製品は35人の職人によるハンドメイドという。
B & S
トランペット、トロンボーン、チューバなどの老舗金管楽器メーカー。ドイツの会社。申し込み制だが、工場見学も受け付けている。
BESSON(ベッソン)
フランスで生まれた老舗金管楽器メーカー。その歴史は1837年にまで遡る。学生向けのものと、プロ演奏家向けのものとがあり、サイトでカタログが見られる。
Bach(バック)
トランペット、トロンボーン、コルネット、フリューゲルホルンのメーカー。同社の楽器は付与されている製造番号で、製造年がわかるようになっており、サイトで確認することが出来る。
C. G. Conn Musical Instruments(コーン・ミュージカル・インスツルメンツ)
トランペットだけでなく、サックスでも知られる金管楽器メーカー。米国では最も古い持つ歴史を持つという。

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