SK140(旧SK1)の用途、機械的性質、成分、用途の一覧

2010年8月14日更新

SK材は、工具鋼の中でも比較的熱に弱い性質があるため、高温が発生しないタイプの手工具への適用例が多い鋼材です。機械構造用炭素鋼(S45Cなど)に比べると、全般的に炭素量が多く、0.6%以上含有しています(SK60は下限が0.55)。SK140は、元のSK1のことで、炭素工具鋼鋼材のなかでは最も炭素の含有量が多いため、硬度や耐摩耗性、切削能力が必要な局面での使用が検討される材料です。ヤスリなどへも使われます。

SK140の成分
材料記号 化学成分
C Si Mn P S
SK140
(SK1)
1.30〜1.50 0.10〜0.35 0.10〜0.50 0.030以下 0.030以下
SK140(鋼板、鋼帯を除く)の焼きなまし硬度
材料記号 焼きなまし温度
(℃)
焼きなまし硬度
(HBW)
SK140 750〜780徐冷 217以下
SK140(熱間圧延鋼板及び鋼帯、冷間圧延鋼板及び鋼帯)の硬度
材料記号 熱間圧延鋼板及び鋼帯 冷間圧延鋼板及び鋼帯
熱間圧延まま硬度
HRC
焼きなまし硬度 焼きなまし硬度
Hv
冷間圧延まま硬度
Hv
(参考値)
HRB HRC
SK140 - - 34以下 230以下 (230〜320)

 

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