キルド鋼

2010年8月26日更新

鉄鋼材料の原料となる鋼で、ほかにリムド鋼、セミキルド鋼があります。鉄鋼材料の製造工程は、製銑→精錬→製鋼の順序で進んでいきます。キルド鋼は精錬の後にAlなどで脱酸(酸素を取り除く)を行ったあとの鉄鋼です。これを原料にして、炭素鋼(S45C等)合金鋼、SS材など様々な鉄鋼材料に出来上がります。

名称の「キルド」は酸素を殺した、との意から命名されています。連続鋳造法が確立されてからは、ほとんどの鉄鋼材料はこのキルド鋼から製鋼されるようになりました。キルド鋼の特徴として、インゴット内の組成の偏りや気泡が少ないことで知られますが、上部に収縮孔ができるため、最後のこの部分を切り捨てるため、歩留まりに少々難がありました。現在は主流となる連続鋳造法によって歩留まりの問題が解消され、ほとんどの鉄鋼材料の原料としてキルド鋼が使われています。

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