HSコードの調べ方
HSコード一覧を調べても、目的の物品がどのカテゴリーなのかわからないこともあるかと思います。検索をしても出てこない、というときは、以下の点について再チェックすることをおすすめします。
物品がどのHSコードに該当するのか見つけることが出来ない場合
まず、その物品を表す「言葉」を複数候補使って検索してみることをおすすめします。業界で使われている一般的な名称や世間一般で使われていない言い方でHSコードとして登録されていることがあります。また、小文字の「っ」はすべて「つ」となりますので、通常の検索ではかからないことがあります。他にも「ゃ」は「や」に置き換わっており、小文字は正式な表記では使われていませんので、小文字の場合とそうではない場合との双方で探す必要があります。また古い表現・用語・辞書的な正確な言葉を使って検索することも試してみるとよいかもしれません。この製品名の「言い換え」のバリエーションをできるだけ多く試してみるとよいと思います。製品そのものがなくとも、それを含むより大きなカテゴリーがあることもありますので、製品を表す名詞がだめなら、それを含むより大きな括りを表すキーワードも試してみるとよいでしょう。
そもそも該当する項目がない場合
あまり貿易取引されることのないものや、全く新しいコンセプトのもの、ある国に固有のものの場合、HSコード自体に登録がない場合があります。この場合、近い製品のコードを選ぶことになりますが、実際の用途というよりは原材料・素材・構成物などで近いものを選ぶほうが見つかりやすいかもしれません。
複数のHSコードに該当しそうで判別が付かない場合
会社の業務で輸出を行う場合などは、日頃お世話になっているフォーワーダーや乙仲に、以前に送った際に用いたHSコードを聞いてみるというのがよいかもしれません。ただ、HSコードを知る必要があるのはどちらかといえば、輸出をしたい会社側ではなく、そうした会社から通関業務などを引き受けている会社のほうが多いかもしれません。
あとは市場調査目的や輸出量などから競合や同業の動向を調べたりする場合は、どのHSコードで輸出されているのかという点をかなり調べる必要があります。関税の関係で、意図的にあるHSコードを用いているという場合もあるかもしれませんが、工業製品の場合、特にどのHSコードに該当するのか細目までわからないと統計や調査用途としては用いることが難しいといえます。同業者にそれとなく、海外へ輸出するときに用いるHSコードを聞いてみるとよいかもしれません。専門的な分野の場合、輸出している国名がわかると、あの会社が輸出したこの機械が何台輸出された、というような凡そのあたりがつけられることもあります。
また工業会などに加盟しているのであれば、事務局でこういう製品はどのHSコードなのかたずねると、把握されている場合もあります。
HSコードに登録されている物品は、加工されているかどうかや、特定の含有物の比率などによってもコード(番号)が変わってきますので、どういう条件で変わるのか、6桁分類のHSコード表を良く調べておくとよいでしょう。
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