表面粗さの記号RMSの意味について

2010年10月2日更新

最近では特定の業界を除きあまり目にしませんが、表面粗さを見る指標の一つとしてRMSによる表記があります。特にこの指標を用いるときは、ある粒度の砥石を用いたときにどのくらいの表面粗さを実現できるのかを表すのに適しています。対象の表面にある凹凸のうち、凸側の部分をどれだけ落とせているのかを端的に見ることができます。なお、RMSは現在のJIS規格の記号ではRqとなります。定義としては、平均線から測定曲線までの偏差の二乗を平均した値の平方根という言い方をされます。

物体の表面の粗さを断面で捉えると、必ず山と谷がありますが、このRMSはその山側(高さ方向)の平均粗さに近い概念です。切断した物体の表面に触針式の粗さ計を走らせると、表面の凹凸に沿ってZ軸方向の数値が出てきます。この高さ方向の値の二乗平均平方根粗さがRq(旧RMS)になります。

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