ばね鋼鋼材(SUP6)の用途、機械的性質、成分の一覧

2010年8月14日更新

SUP6はSi-Mn鋼(シリコンマンガン鋼)で、コイルばねや自動車用板ばね等に使われますが、ばねに用途が限定されているわけではなく、耐衝撃用工具や他の機械部品、部材にも使われます。鉄鋼材料の多くはこの「ばね鋼鋼材」をはじめ、主な用途の名を冠する鋼材がいくつもありますが、いずれもその用途に限られた鋼材ではなく、機械的性質(耐力、引張強さ、硬度等)が適合すれば他の用途にも使えますので、鉄鋼材料は実際には多様な使い方ができます。

ばね鋼鋼材(SUP6)の化学成分
材料記号 C Si Mn P S Cr Mo V B
SUP6 0.56〜0.64 1.50〜1.80 0.70〜1.00 0.030以下 0.030以下 - - - -
SUP6の熱処理温度、機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、絞り、硬度)【参考値】
記号 熱処理温度
(℃)
機械的性質
焼入れ 焼戻し 耐力0.2%
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び%
絞り%
硬度
HBW
4号試験片または5号試験片 4号試験片
SUP6 830〜860油冷 480〜530 1080以上 1230以上 9以上 20以上 363〜429

>このページ「ばね鋼鋼材(SUP6)の用途、機械的性質、成分の一覧」の先頭へ

 

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いです。toishi.uijin.com@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削に関わりのあるリンクを集めています。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトなど。関連分野で相互リンクご希望の方はお問い合わせください。

研磨、研削、砥石リンク集