SKD1(合金工具鋼鋼材:ダイス鋼)の用途、硬度、熱処理温度、機械的性質、成分の一覧

2010年10月16日更新

SKD1は冷間金型用の合金工具鋼のうち、耐摩耗性とともに不変形性に優れた高炭素、高クロム鋼で、常温での耐摩耗性に特に優れています。SKD材は別名ダイス鋼とも言われるとおり、線引ダイスのほか、各種抜き型に利用されます。ただ加工しにくく、焼入れ温度が高い材料でもあります。焼入れ以後は、不変形性に優れたSKS3よりもさらに優れ、低い膨張に抑えることができますので、ゲージ等での利用もあります。

SKD1の化学成分、材質
材料記号 化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V
SKD1 1.90
〜2.20
0.10
〜0.60
0.20
〜0.60
0.030以下 0.030以下 11.00
〜13.00
- - -
材料記号 焼なまし温度
焼なまし硬度
HBW
SKD1 830〜880徐冷 248以下
材料記号 熱処理温度
焼入焼戻し硬度
HRC
焼入れ 焼戻し
SKD1 970空冷 180空冷 62以上

 

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