SCM415(クロモリ鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)

2010年10月16日更新

SCM415はクロムモリブデン鋼のうち、炭素含有量が最も低く、硬度の範囲や引張強さについても最も低い値を示す材料です。通常の炭素鋼ではマスエフェクトにより仕様を満たせない場合等に効果的です。切削などの加工性には優れますが、研削ではcBNを用いたほうが能率的です。クロモリ鋼に適する研削砥石も加工には良く使われます。なお、末尾にH記号がついたものは、H鋼になります。

SCM415の成分(単位:%)
材料記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo
SCM415 0.13
〜0.18
0.15
〜0.35
0.60
〜0.90
0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.90
〜1.20
0.15
〜0.25
SCM415の熱処理温度、機械的性質、硬度(参考値)
種類 熱処理温度
(℃)
引張試験
(4号試験片)
衝撃試験
(Uノッチ試験片)
硬度
(HBW)
焼入れ 焼戻し 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
SCM415 1次850から900油冷
2次800から850油冷または925保持後850から900油冷
150〜200
空冷
- 830以上 16以上 40以上 69以上 235〜321

 

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