構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品(SCC, SCMn, SCMnCr, SCCrM等)の用途、機械的性質、成分の一覧

2010年10月1日更新

主として構造用のための鋳鋼品のうち、耐摩耗性があり強靭性が必要な場合に用いられる鋼材です。低合金鋳鋼品とも言われます。鋼材を強化するための元素として、Mn(マンガン)、Si(シリコン)、Cr(クロム)を添加しています。また耐熱性を上げるためにはMo(モリブデン)を添加します。歯車をはじめ、耐摩耗性を特に上げたものが必要な場合は、MnやCrを添加したものが適しています。

研削や研磨を行う際には、ハイテン材かどうか、降伏点や引張強さ等は実際のところあまり着目されず、熱処理の有無やその種類、硬度、切りくずの形状、材料の粘り強さ等が注目されます。SCC、SCMn、SCMnCr、SCCrM等の構造用高張力炭素鋼の加工にはWA系の研削砥石かCBN砥石が適しています。

鋳鋼品 普通鋳鋼品 SC、SCW
構造用炭素鋼・低合金鋳鋼 SCC, SCMn, SCMn, SCMnCr, SCCrM
高合金鋳鋼 SCS, SCH, SCMnH
その他 -

「JIS G 5111 構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品」に規定のある材料記号

>このページ「構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品(SCC, SCMn, SCMnCr, SCCrM等)の用途、機械的性質、成分の一覧」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る

構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品(SCC, SCMn, SCMnCr, SCCrM等)についての関連記事とリンク

 

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いです。toishi.uijin.com@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削に関わりのあるリンクを集めています。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトなど。関連分野で相互リンクご希望の方はお問い合わせください。

研磨、研削、砥石リンク集