フラン樹脂の物性と用途、特性について
ブレーキや鋳造には欠かすことのできない樹脂で、フルフラールやフルフリルアルコールから作られる樹脂の総称です。合成樹脂は石油系の原料が多いですが、フラン樹脂は植物を原料とします。トウモロコシなどを水蒸気蒸留で抽出したフルフラールが元になっています。高温で加熱硬化させて使われ、耐酸性、耐アルカリ性に優れたプラスチックです。また、ガラス繊維で補強し、樹脂セメントに使われる材料でもあります。
主な用途としては、反応容器や貯蔵タンクの内張りライニング、耐食用ライニング、積層成形品があります。
| フィラー(充填材)の種類 | アスベスト | ||
|---|---|---|---|
| 物理的性質 | 密度(g・cm^-3) | 1.75 | |
| 融点(℃) | 結晶性 | 熱硬化 | |
| 非晶性 | - | ||
| 透明度 | 不透明 | ||
| 吸水率(%)3mm、24h | 0.01から0.20 | ||
| 成形特性 | 成形温度範囲(℃) | 圧縮、153から195 | |
| 成形圧力範囲(kgf・cm^-2) | 21から35 | ||
| 成形収縮率(%) | - | ||
| 機械的性質 | 引張強さ(kgf・mm^-2) | 2.1から3.1 | |
| 最大伸び率(%) | - | ||
| 圧縮強さ(破壊、降伏)(kgf・mm^-2) | 7.0から9.1 | ||
| 曲げ強さ(破壊、降伏)(kgf・mm^-2) | 0.42から6.33 | ||
| 引張弾性率(kgf・mm^-2) | 1110 | ||
| 圧縮弾性率(kgf・mm^-2) | - | ||
| 曲げ弾性率(kgf・mm^-2) | - | ||
| アイゾット衝撃値(kgf・cm・cm^-1) | - | ||
| 硬度(硬さ) | ロックウェル | R110 | |
| ショア | - | ||
| 熱的性質 | 熱伝導率(10^-4cal・s^-1cm^-2)(K・cm^-1)^-1 | - | |
| 比熱(cal・K^-1g^-1) | - | ||
| 線熱膨張率(10^-5K^-1) | - | ||
| 熱変形温度(℃) 18.6kgf・cm^-2 4.6kgf・cm^-2 |
- | ||
| 電気的性質 | 体積抵抗率(Ω・cm)(23℃、50%RH相対湿度) | - | |
| 絶縁強さ(短時間法)(3.18mm)/kV・mm-1 | - | ||
| 比誘電率(εγ) | 60Hz | - | |
| MHz | - | ||
| 誘電正接(tanδ) | 60Hz | - | |
| MHz | - | ||
| 化学的性質、耐薬品性 | 燃焼性、速度(mm・min-1) | - | |
| 日光の影響 | 無し | ||
| 弱酸の影響 | 無し〜わずか | ||
| 強酸の影響 | 酸化性酸に侵される | ||
| 弱アルカリの影響 | 無し | ||
| 強アルカリの影響 | 無し〜わずか | ||
| 有機溶剤の影響 | 耐える | ||
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