C5191、C5212(りん青銅)の成分、物性|引張強さ、耐力、曲げ、硬度などの規格値

2011年1月15日更新

C5191、C5212は「ばね材」に適した材料ですが、特に高性能のばね性が必要な場合は「ばね用りん青銅」を用いたほうがよいとの記述が規格にもあります。C5191についてはスズ含有率が5.5〜7.0%、C5212については7.0〜9.0%の含有率となっています。スズの増加は金属としての強度を上げますが、導電性の値は低下します。また展延性が必要な場合も、材料そのものが硬いため、Snの量が増えてくるとあまり適さなくなります。

C5191の成分について

C5191の成分表
銅合金番号 化学成分(質量%)
Cu Pb Fe Sn Zn Mn Ni P Cu+Sn+P Cu+Su+Ni+P
C5191 - 0.02以下 0.10以下 5.5から7.0 0.20以下 - - 0.03から0.35 99.5以上 -

C5212の成分について

C5212の成分表
銅合金番号 化学成分(質量%)
Cu Pb Fe Sn Zn Mn Ni P Cu+Sn+P Cu+Su+Ni+P
C5212 - 0.02以下 0.10以下 7.0から9.0 0.20以下 - - 0.03から0.35 99.5以上 -

C5191、C5212の物性|引張強さ、伸び、曲げ、硬さ、結晶粒度、導電率

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