C1011(電子管用無酸素銅)の成分、物性|引張強さ、耐力、曲げ、硬度などの規格値

2011年1月14日更新

C1011は無酸素銅の中でも最も高純度で、成分の規定が他の純銅とは一線を画す電子管用のものになります。不純物の種類も純銅とは異なり、明確に物質が指定されています。いわゆる4N(フォーナイン)、99.99%以上の純度が要求されるもので、機械的性質等の特性試験内容として、引張強さや伸び、曲げ、硬さ、結晶粒度、導電率のほか、水素脆性や酸化膜剥離性についても項目があります。

無酸素の名にふさわしく、酸素含有量が0.001%以下と規定されており、水素脆性も起こさず、高い導電率を持つ純銅です。もっとも、大気中で加熱されると、酸素が銅の内部に入ってしまうため、注意が必要です。規格上、形状は板、条、管、棒、線について定められています。

C1011の成分について

C1011の成分表
銅合金番号 成分(%)
Cu Pb Zn Bi Cd Hg O P S Se Te
C1011 99.99
以上
0.001以下 0.0001以下 0.001以下 0.0001以下 0.0001以下 0.001以下 0.0003以下 0.0018以下 0.001以下 0.001以下

C1011の物性|引張強さ、伸び、曲げ、硬さ、結晶粒度、導電率

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