DLC(ダイヤモンドライクカーボン)

2010年6月26日更新

ダイヤモンドに近い性質を持つ薄膜の一種で、炭素と水素から構成されています。電気特性(絶縁性)をはじめ、低い摩擦係数や耐酸・耐アルカリなどの耐薬品性、耐候性、高硬度などの特徴を持ちます。工具のコーティングなどに使われ、ガスを利用した化学的気相法であるCVDによって成膜することができます。最近ではイオン化蒸着やプラズマを利用した成膜でもDLC膜の生成が可能です。ただ、DLCコーティングされた工具は衝撃には弱く、高硬度材の加工にはあまり適していません。もともとはアルミの高速切削のための使われるようになった工具で、特にSiの含有量の高いアルミを加工するのに、従来の工具では効率が悪く、こうしたDLC膜を用いた工具が使われるようになった経緯があります。

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