降伏点とは

2010年6月26日更新

物体を加工するとき、力を加えていくとある地点を境に物体の変形が元に戻らなくなります。この応力の境界地点を降伏点といいます。応力によって、金属の組織がずれてしまう「すべり変形」によるもので、金属材料でも降伏点のあるものとないものがあります。名称が示すとおり「降伏」、つまり材料がギブアップしてしまう点と覚えておくと忘れにくいかもしれません。元に戻ろうとする性質を持つ材料で、元に戻らなくなる応力の地点があるものに限って用いる指標です。

鉄鋼材料でも、高炭素鋼などには降伏点はありません。こちらでは降伏点のかわりに「耐力」を指標として持ちます。金属材料の選定では欠かすことのできない概念、指標です。研削する上では硬度ほどに直接的に関係はしないかもしれませんが、参考までに。

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