ばねの端面研削、面取りについて

2011年9月30日更新

ばねには大小さまざまなものがありますが、線径が1mm以下の様な小さなものを除き、研磨や研削とも密接な分野です。というのも、ばねの両端を研磨する「端面研削」は、ばねを部品として組み込む際にはかなり影響する加工で、主に「すわり性の向上」「座面の面圧低減」「省スペース化」を目的に実施されます。端面をレーザーで加工することも出来ますが、コストの問題から現在はほとんどのばねメーカーでは砥石が使われています。

手法にはいくつかありますが、卓上グラインダーや独自の改造が施されたエンドグラインダーなどが使われます。

粗と仕上げを同時に行えるよう、研削砥石が二つ装着されたものもあります。卓上グラインダーは主に少量のときに使われますが、エンドグラインダーには横型のものと、縦型のものがあります。また縦型のエンドグラインダーの中には砥石が上下に動くダウンフィードタイプのものもあります。

横型は砥石が縦に向かい合うように二つ並び、その間にバネを挟みこんで両側の端を同時に研削していくもので、竪型は、砥石の向きが逆になっており、その間にバネを挟み両端面を研削していくものです。

ばね研削で求められる要求事項としては、直角度、面粗さ、端部厚があります。

ほとんどのばねは円形であり、端面を研削するときに砥石が回転するだけでなく、ばねそのものが自転します。これにより、端面部の研磨がクロスハッチ状となり、面粗度が向上します。

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