砥石に取り付けるフランジとは何のことですか。

2011年3月1日更新

研削盤には砥石を取り付けるための「砥石軸」がついていますが、購入した砥石をそのままつけることは出来ません。砥石の穴径に適合するフランジをまずは砥石側に取り付け、そのフランジを介して研削盤に取り付けます。フランジは研削盤を購入すると元々付いていますが、あとから研削盤メーカーから購入することも出来ますし、メーカー別にフランジを取り使っている販売店もあります。研削砥石では、安全上の理由からフランジの外径は、砥石の外径の3分の1以上の大きさのものを用いることになっていますので、研削砥石のサイズによっては使い分けの必要があります。形状についてはJISでも標準化されていますので、あとはサイズだけの問題となります。ダイヤモンドホイールにしても、研削砥石にしても、フランジとの間に隙間があると使うことが出来ませんので、しっかりと締めこみます。

締め付けるときは、砥石の回転方向とは逆方向に締める必要があります。フランジは精密部品の中でも砥石とともに「振れ精度」に直接関わる部品のため、保管や取り扱いには十分注意が必要です。フランジと砥石の間にゴミや何か微細な粒などが挟まると精度が狂うどころか、双方に傷がついてしまうこともあります。物に傷がつくということは、その周辺部分が盛り上がってしまうという可能性があり、ぴったりと噛み合う必要がある部品によっては致命的なものになるケースもあります。なお、使用していないフランジはよく手入れの上、錆びないように保管しておきます。

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フランジ:用語解説

 

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