ダイヤモンドは鉄と相性が悪いのですか。

2011年4月2日更新

ダイヤモンド砥石、特に研削盤等の機械加工で使うダイヤモンドホイールを鉄鋼系の材料に使うと、損耗が異様に速かったり、よく切れなかったりといった経験をお持ちの方もいるかもしれません。鉄鋼材料の加工には研削砥石か、CBN砥石が使われるのが一般的ですが、これはダイヤモンドが鉄と相性が悪いからにほかなりません。とはいえ、包丁やナイフ等の研ぎにはダイヤモンド砥石が使われますから、手作業で使う分には大きな問題ではありませんが、高速回転や加工時に研磨する量(削り取る量:取り代)が大きければ大きいほど顕著に損耗の差が出てきます。

ダイヤモンドが鉄に弱いと言われるのは、厳密には酸化鉄に対してです。鉄に対しても使うことができるダイヤモンド工具もしくはダイヤモンド砥粒は過去に研究されていますが、結論としては、鉄の酸化を抑えることができないため難しいというのが現状です。

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