CBN(ボラゾン)とダイヤモンド砥石のどちらを使うべきか迷っています。

2010年12月18日更新

研削盤などの高速回転を前提とした加工では、鋳鉄等の特殊な例を除き、「鉄」を含有する加工物に対してはCBNを使うと具合がよいです。一部のダイス鋼などダイヤモンドでもやれないこともありませんが、昨今の加工は「コスト」「時間」「効率」との戦いでもありますので、手直しに時間がかかったり、高価な砥石がすぐにつぶれてしまうようでは賃加工に見合いません。鉄を含有しない加工対象については、ほとんどのケースではダイヤモンドを砥粒として用いるホイールや砥石を使うと効率が良いです。

つまり、ダイヤが使えるような状況ではダイヤを使う、そうではない場合にはCBNや他の砥粒の使用を検討するという流れがよいかと思います。ダイヤモンドが使えるワークに対してCBNを用いることにはあまりメリットはありません。

なお、包丁や刃物などを手作業か、低速回転のグラインダーなどで用いる場合はこの限りではありません。ダイヤモンドは現存する最高の硬度を持つ物質ではありますが、その弱点は「熱」と「鉄分」にあります。しかし、鉄鋼材料をベースとする刃物でも、高温にならないのであれば、ダイヤ砥粒の硬度低下はさして起きませんので、優れた切れ味を堪能できます。

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