軸付砥石の種類について

2010年10月8日更新

一般軸付砥石と、ダイヤモンド・cBN軸付砥石

軸付砥石とは、機械(研削盤等)に取り付ける部分が「軸」状になっており、先端部に様々な形状をした研磨部位がついた工具です。リューターやミニターのような片手で持てる小型の回転工具に付けて使う場合もあれば、本格的な円筒研削盤の内研用として使う場合もあり、汎用性の高い工具と言えます。

研削砥石と同様のタイプのほか、ダイヤモンド・cBNを用いた砥石を研磨作用部につけたタイプも広く普及しています。軸が突出したタイプの砥石は、一般には小さな直径を持つものが多く、先端部の形状が加工する対象にあわせて多様なものがあります。砲弾型、異形、円錐、円柱、球形など豊富な形状に特徴と魅力のある工具です。

御三家とも言えるビトリファイド、レジン、メタルの各ボンドの他には以下のようなタイプのボンドもあります。

ゴム軸付砥石

バリ取りや傷取りなどでも使われる、ゴムをボンドとして用いた砥石です。弾性に富んでおり、非常にやわらかいボンドです。損耗は若干速くなりますが、

PVA軸付砥石

PVAはポリビニールアルコールの略で、発泡性のボンドで弾性にも優れたタイプの砥石です。発泡性のため、多くの気孔から熱を逃がすことができます。

軸付砥石を選ぶ際は、まずどのような機械でどの程度の精度の加工をするのか確認し、砥石の形状やサイズを決めてから、次に加工する被削材によって砥粒とボンドを選びます。廉価なものから高価なものまで数千種類はあると言われますので、同じような加工に精通した方に相談してみるのもよいでしょう。なお、小径の軸付砥石の場合、回転数がrpm換算で数万から数十万に達することもありますので、安全基準をきちんと満たした製品を使い、限度を超えた使い方は控えたほうがよいでしょう。ダイヤモンド砥石であっても、加工中に割れたり、砥層部分だけ飛んでしまったりすることもあります。

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